ゴールデンウィーク 由布院・別府 ぶらり旅(2日目 由布院~別府~由布院)

2日目の朝がやって来た。
部屋の窓から由布岳方向を見たが、やはり雨と風があり、山にはガスがかかっていた。
今回は北アルプスに向かった時とは違い、軽登山の装備しか用意していなかったので、泣く泣く山は中止とした。

こうなったらバスで由布院から別府に移動して観光だ。
早速、宿のビニール傘を借りて駅前のバスターミナルへ徒歩で移動した。




バスターミナルは大きなスーツケースを携えた韓国からの旅行客であふれていた。
地元のバス会社である亀の井バスの路線バスに乗り、別府駅西口向かった。
バスの車内は韓国女性のグループで一杯だ。
斜め前の席に座る女性の大きなスーツケースは通路に置かれている。
それがバスに揺られて常に私の右足にぶつかるのだ。
気になるやら痛いやら。悪いと思いつつ、途中からスーツケースのキャスターを靴で踏みつけ固定した。
当の相手方は足に当たっているのを見て見ぬふりだ。
日本人より明らかに乗車マナーが悪いのだが、旅行客ということもあり、この件は無かったことにした。

別府へ向かう道路は、由布岳の登山口前を通過しつつ、ヘアピンカーブが連続する狭い峠をひたすら走る。
バスの速度は乗用車にそれほど引けを取らず、激しい横Gをかけながらコーナーを駆け抜けていく。
いやはや、九州のバスはすごい走りをするものだ。それとも亀の井バスだけの特徴なのか?
まさかバスでこれほどの走りを経験することが出来るとは思ってもみなかった。
体を前後左右に揺らされながら、思わず笑ってしまった。

約1時間ほどバスに揺られ、別府駅西口に到着した。
そこから駅の中を突っ切り、反対側の海側から表に出て駅前通りを歩き始めた。
NHKのブラタモリで見た風景が目に入ってくる。




海方向に向かって歩き始めると、駅前通りは緩やかな下り坂が続いていた。
数分歩くと駅前高等温泉があった。古びた建物が温泉地の歴史を感じさせてくれる。
ここで入浴をしてみたい気持ちになったが、霧雨のような雨が降りしきっており、しかも気温が低かったため、下手に温泉に入り外をブラブラすると湯冷めをして風邪を引きかねない。
グッと我慢をして更に歩き続けた。




20分ほど歩いただろうか。かなり海岸に近い地域に砂湯を楽しめる竹瓦温泉があった。
建物はとても古く、明治12年創設とのことだ。
ちなみに受付で入浴待ちの状況を聞いてみると、1時間以上とのことで、しかも場内で待機していなければならないらしい。


予約をしておいて先に昼食を済ませてから温泉に戻ろうと思ったのだが、順番が繰り上がることがあるため、それは認めていないとのことで砂湯はあきらめた。

若干、空腹になったので、どこかで軽く食べようかと思いつつ、別府駅方向に戻り始めたが、結局食べずじまい。
あっけなく駅前に戻ってしまった。





別府駅に到着した時は気が付かなかったが、駅前にも温泉が噴き出していた。
やはり別府は凄い場所だ。どこからでも温泉が湧き出すのだ。

さて、これからどうしたものかと駅で思案。
せっかく時間があるので、別府名物の地獄めぐりでもしてみようと思い立った。
さっそく市内バスに乗車し、海地獄前まで移動。
この時、バスの中から初めてゴールデンウィークの渋滞を肌で感じた。




海地獄前は、ご覧のとおり人でごった返している。
券売所前には係員が数名外に出ており、テキパキと受付業務を処理していた。
そのため、見た目よりもスムーズに入場することが出来た。




券売所で購入したのは、別府地獄組合の観覧券だ。
これを買うとトータルコストが低くなり、入場時もチケットを切り離すだけなのでスムーズになる。
地獄めぐりのマストアイテムなのだ。このチケットで、海地獄、白池地獄、鬼石坊主地獄、鬼山地獄、かまど地獄、血の池地獄、龍巻地獄に入ることができる。




海地獄に入場すると左手に地獄蒸しが目に入った。
ここで名物の極楽饅頭を蒸して作っているのだ。





その地獄蒸しの右手には池があり、熱帯性の睡蓮(すいれん)が咲いていた。
やはり地熱の成せる業なのだろう。
睡蓮の花は、雨で濡れていることもあり、とても綺麗だ。







地獄は暖かいから、このような風景になるのだろう。などと思いつつ、奥へ奥へと進んだ。





道を一番奥まで行くと、もくもくと水蒸気をあげる海地獄に到着だ。
気温が低いこともあるのでしょうが、猛烈に立ち昇る水蒸気に圧倒される。
これが全て温泉とは...スケールが大きいとしか言いようがない。




海地獄に圧倒され、数枚の写真撮影を終えて外に出たところで食べ物の売店があった。
空腹だったため、素通りは出来ない。
先ほど蒸していた極楽饅頭を購入して食べる(写真無し)。
温かな饅頭は一口サイズで食べやすい。




次いで、冠地どりまんを購入して食べる。地鶏とは珍しい。当然、これも地獄蒸しであり、うまい!
次いで、地獄蒸しで作った温泉たまごを食べる(写真無し)。うまい!
こうして、私の食べ歩き地獄が始まった。






次いで向かったのは、鬼石坊主地獄だ。
これは北海道の阿寒湖でいうところのボッケだと思う。
スケールは大きいのだが、立派な柵に守られているところがワイルドさに欠ける気がした。
















次いで向かったのは、かまど地獄だ。
最初、地獄というキーワードに違和感を感じていたが、もう、ここまで来ると、かなり麻痺してきた。
ここは一丁目から六丁目まで命名しており、様々な地獄があるのだ。
入場直後は、どうして丁目なのだと疑問だったが、分かりやすくしているつもりらしい。

別府地獄組合の公式ホームページから説明文を引用すると、「1・4・6丁目は、熱泥地獄の池で、なかでも6丁目は水分が少なく、ポッコポッコと噴き出す熱泥坊主は、 まさに地獄を思い起こさせる。3丁目は乳白色の池で、4丁目はトロトロな泥ながら坊主地獄っぽい、5丁目の池は、 湯の色がグリーンやブルーに変化する。」とのことだ。




ここで面白かったのは、タバコの煙で立ち昇る水蒸気を可視化する実演だ。
最初、特に大きな煙の立ち昇っていない地獄にタバコの煙を吹きかけると...


ご覧のとおり、水蒸気が可視化されるのだ。
説明によると、タバコの煙の粒子を核として、周りに水蒸気がくっつき目に見える状態になるとのことだ。
ちょうど雲のできる原理と同じようなものらしい。
この実演、なかなかの盛況ぶりだった。

この他にも、飲む温泉、吸入する温泉など、なかなか楽しめる地獄であった。




次いで鬼山地獄だ。
ここはワニを飼育しているのだが...ワニ...はちょっと...ワニは別にいいでしょう。 ということで、ほぼスルーした。




夢中で地獄めぐりをしていたところ、時はすでに13時半を回っていた。
鬼山地獄を出て、遅い昼食とすることにした。
目的は決まっており、大分県の郷土料理、だんご汁だ。
店は老舗の「味処よね田」に入店。店は満席状態だ。





かなり長い待ち時間の後、待望のだんご汁が登場。
最初、だんごと言うのだから、小麦粉で出来た団子が入っているのかと思っていたのだが、それは違っていた。
だんご汁とは、小麦粉で作った平たい麺(だんご)を味噌仕立ての汁に入れたものだ。
汁には色々な野菜や豚肉などが入っており、感じとしては豚汁に似ている。
ダシにはいりこが用いられるせいか、味噌味の中にも少しだけ苦味を感じたことが印象的だった。




食べ歩き地獄は続く。
味処よね田を出て、向かいの店の地獄蒸しが目に留まった。
実に美味しそうなサツマイモが蒸し上がっていたのだ。
この時点でかなり満腹であったが、ここは地獄。食べることにした。
地獄蒸しされたサツマイモは、とても瑞々しく柔らかい。
甘みも強く、まるでフルーツのようだった。
タモリが地獄蒸しで感動していたのは事実だった。





満腹地獄を抱え、この日、最後に訪れたのは白池地獄だ。
もう、お腹はいっぱい、地獄だらけ。
もう、あまり記憶に残らない状態であった。





14時半過ぎ、別府の道路は激しい渋滞となっていた。
こうなると由布院まで戻る道も危ういと判断し、早めに帰路のバスに乗ることとした。
途中、軒下にツバメを見かけた。
北海道ではあまり見られない風景だ。




渋滞でなかなか前に進まないバスに揺られ、なんとか由布院に戻り、宿の温泉で汗を流して休憩した。
その後、19時頃、夕食に繰り出した。
向かったのは前日に目をつけておいた地元客が入りそうな居酒屋だ。

別府から由布院に戻った足で、その居酒屋を覗いたところ、主人から予約お断りと言われてしまった。
それでも主人と色々と会話をしていたところ、19時頃電話をしてみろと名刺を渡されたのだ。
19時ちょうどに電話をしたところ、「すぐ来てね。」との嬉しいお言葉を貰い、そそくさと繰り出したという訳だ。





店の主人は割烹着で出迎えてくれた。
カウンターに座る。メニューは魚がメインとのこと。
せっかく九州に来たのだから、主人と会話をしつつ、それらしい食べ物を注文した。




先ずは、鯛(タイ)皮肝。
その名の通りのポン酢で味付けされたものだ。
これが美味い。皮がうまい。肝もうまい。
主人に聞いても、「いろいろ入っているんですよね。」とだけ言う。職人気質だ。




これに合わせるのは地元大分の小さな蔵元 鷹来屋の日本酒だ。
辛口だが口あたりが滑らかで実に良い酒なのだ。




関サバ。なんという味わいと歯ごたえだろうか。
とても身が締まっているのだ。今まで食べていたサバは何だったのだろうか。
毎日早朝に一時間かけて大分の市場まで仕入れに出かけているとのことで、それだけのことはあると思った。




次いで、塩辛豆腐を注文。
カツオの塩辛がメチャクチャ塩辛いのだが、味は燻製の「まこ」に似た味であり、酒には良く合うのだ。
最初の一口は、多めに口へ放り込んだが、これは失敗。
塩辛くてたまったもんじゃなかった。
ちびちびと酒を飲みながら食べるのが正解なのだ。




次いで、イカ新玉葱を注文。
本当はイカゲソ焼きを注文したのだが、主人に「こっちの方が美味しい」と言われ、こちらを注文した。
まあ、確かに美味しかったのだが、焼き物が食べたかったのだ。
基本、これは粉もののなので、私的には失敗だったと思っている。




更に、りゅうきゅう。を注文。
これは大分の食べ物で、カンパチの漬けだ(ほかの魚でも良いようだ)。
味付けにごま油が入っていたような気がした。
とても美味で、これまた酒が進むのだ。
この頃には地元の芋焼酎をいただいていた。

やはり地元客が入る居酒屋は最高だった。
そして、すっかり暴飲暴食地獄だ。
由布院の思い出は、この居酒屋での出来事で埋め尽くされた気がした。
まったくもって、気楽な旅人である。
そもそも山に来たんだろう? とも思ったが、天気が悪かったので仕方がないのだ。

明日は別府の宿へ移動だ。


撮影機材: CASIO EX-ZR3000

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