ユニ石狩岳 その9



キュートな野鳥で癒された私は、ユニの登山道を回想しながら
歩いていた。その回想は、遙か以前に遡り、初めてユニを訪れ
た頃をも想い出させていた。

突然、目の前の登山道脇の斜面から、大きなナキウサギの声
が聞こえた。『いる。そこにいる!』、私はゆっくりとしゃがみ込
んだ。しゃがみ込みながら、ゆっくりと巣穴の前に陣取り、膝を
地面に付けて寝そべるような体制でナキウサギが出てくるのを
待った。

ところが、その場所から出てきてくれたのは、なんとシマリスだ
ったのだ。私の気配が全く無いのだろうか、シマリスは私の方
向へ真っ直ぐに歩いて近づいてきた。いままでこのような、正
対する形で、しかもほぼ同じ目線の位置で撮影などした事は
無かった。なんて可愛いのだろうか...



そのシマリスは、歩みを止めた。デジイチが発するシャッター音
に、自然界にない何かを感じたためだろう。そしてシマリスはナ
キウサギの巣穴がある斜面の方向を向いたのだ。

綺麗なシルエットが、その柔らかそうな透明感のある尾が優美
に思えた。そして、そう感じた直後、山に姿を消したのだ。

この日、出会った動物達は他にも居たのだが、撮影に成功した
のは、今回まで紹介した仲間のみである。登山半分、撮影半分
。そんな山行だ。

次回は、少し撮影をしてきた高山植物を紹介したいと思う。
(^_^)

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